昔のオフミの実態!!
-前編-

 最近ではモデムが内蔵されたパソコンの普及や各種雑誌でインターネットが紹介されることによって、パソコン所有者は誰でも手軽にパソコン通信の世界に入ることができるようになりました。
 
 パソコン通信では素性のわからない各地の人々といろいろな話ができるので、その点では非常に面白いところもあります。
 しかし、話も進み、実際に直接会うようなこととなると不安な部分も当然増えることでしょう。
 このように直接会うことをネットワーカーたちはオフラインミーティング、略してオフミと言うことがあります。
 今回は某中規模ネットで何度かオフミを開催してきたものたち13人が冬に鍋を囲んだオフミの様子をレポートいたします。
 これからの光景を信じるも信じないもあなた次第です。
 いつかあなたとオフミでお会いすることを楽しみにしています。
 
 日本の冬の料理と言えば、鍋料理である。
 昨夜の雪もまだ積もる平成6年1月下旬に某中規模ネットの有志を募り、アスキャット川崎(えでぃY氏宅)で鍋オフ会が開催されたのであった。

 当初の参加人数の限度は10人であったのだが、なぜか希望人数は15人以上にも膨れ上がり非常に危険な状態と感じられた。
 なぜならアスキャット川崎は目を覆わんばかりの散らかりようなのである。
 事前にそれを察知していた由紀緒氏を筆頭に大掃除部隊が収集され、オフ開始時間より先に当地に潜入することに決めた。
 オフ前夜に川崎に送り込まれたマサキ氏の情報によると、現場はそうとうな荒れようであることがわかり、大掃除部隊の一員でもある、いくろう氏の家から黒い大きなゴミ袋が未開封のまま調達されることになった。
 しかし、これだけあればいくらなんでも十分だろうと思っていたのは甘かったようである。

 さて、アスキャット川崎には主力メンバーのけっぴ氏とあゆむ氏が家主のえでぃY氏よりも先に派遣されていた。
 そしてわたしと由紀緒氏、いくろう氏の大掃除部隊の3人は駅で集合し、現地に向かったのである。
 家に着き、ドアを開けるといつもとかわりのない「流し」がまず目に飛び込んで来た。
 そこは今日の掃除ポイントのうちのひとつでもある。
 そして目線を先にのばして行くにつれ、掃除部隊の顔も同時にひきつっていった。
 奥の部屋にはなんと、ビニール袋でできた大きな山が築き上げられているのであった。
 我々は大きなため息とあきらめの声を上げ、これでも片付いたほうだというけっぴ氏の声が遠ざかって聞こえた。

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1994.1まじ