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おせんが消えて今日で三日になる。
左平次の脳裏には最後に見た娘の怪訝そうな表情が浮かぶ。
金蔵がそれ以上何も言わないので、左平次は筵に近づいた。
定廻りが声をかける。
「金蔵、この者は?」
「へえ、この男は左平次と申しまして、元はさる御家中の研ぎ師を勤めていた職人でございます。
試しの場へもよく通ったようで、据え物の斬り口を見れば、刀の切れ味は言うに及ばず、斬り手の技量や体格までも大概は分かっちまうという名人で」
「ほう」
「なにせ、この仏の有様でござんしょう?この男に見せりゃあ、何か分かるんじゃあねえかと思いまして」
「うむ、そうだな」
八丁堀はさほど関心の無い様子で相槌を打った。
「名人、か…。おやじ、まだ、研ぎはしておるかぃ?」
やや伝法な口調は八丁堀特有のものだが、この侍は無理をしてその口調を真似ているように思えた。
八丁堀じゃねえ、“八丁振り”だな、と左平次は心の中で独り言ちた。
「へえ、お蔭様で」
「今度、俺の差料も見てもらおうかな」
「へえ、それは、有難うございます」
いかにも一応といった感じのそんな会話を左平次と交わし、同心は金蔵に頷きかけた。
それを受けて金蔵が手招きする。
左平次はしゃがみ込むと、一息大きく息を吸い、筵に向かって手を合わせた。
筵の端をめくる。
ぐっ、と喉が詰まった。
そこには、蝋で作ったように真っ白になったおせんの顔があった。
目明しの金蔵という者がいる。
女房に楊枝屋をやらせていて、自分は揉め事に顔をつっこんでは名を売るという、いわゆる侠客のようなことしている。
そして時々は、八丁堀の旦那、定廻り同心狭山市右衛門の手先の一人として働いた。
いわゆる十手もちの典型だが、その中ではましな部類だった。
世話好きで親分肌、色んな所に顔を出しては恩を売りたがるが、弱っている者を鴨にすることはない。
左平次もここに移り住むに当たっては色々と世話になっている。
その金蔵の使いの者が、左平次の内の戸をたたいた。
「親分が呼んでるんで、とにかく来てくだせえ」
息を切らした若造は、それっきり何も言わない。
仕方なく左平次は若者について表に出た。
若者は早足で大川の方に向かってずんずん歩く。左平次はいやな予感がした。
火避け地を過ぎて両国橋の袂、千本杭の辺りへ向かう。何やら人だかりが見える。
中に、黒の長羽織に黒鞘を落とし差し、着流し姿の背の高い侍の姿があった。
定廻りだ。
左平次は、悪い予感が当たったことを知った。
人垣の中から、縞の袷に襷掛け、尻端折りに軽衫といういかにもな風体の男が歩み出た。
金蔵だ。
金蔵は左平次を人の輪の中心に招き入れる。
そこには筵が一つ敷いてあった。
小さな丘が真ん中にある。
「悪いな、わざわざ呼びたてちまって。すまねえが、ちょっと、見てみて貰いてえものがあるんだ」
金蔵が筵を指し示す。
「もう察してると思うが…仏が上がった。斬られてる」
四つの鐘を聞いた頃から、表が騒がしくなった。
早々に寝入った左平次も、溝板を踏む音に目が覚めた。
腰高障子に灯りと人影がしきりに交錯する。
左平次は表の戸を開けて顔を覗かせた。
長屋の連中が、提灯を手に手に不安そうな顔で行き来している。
「何だ、何があったんだい?」
又隣の大工、繁蔵を見つけて問いかける。
「おかつさん所のおせんちゃんが帰らねえんだ」
「何と」
左平次はすぐに夕刻の不審な人影のことを思い出した。
「勾引かしかも知れねえってんで、長屋の若い者を集めて探しに行こうって話になってんだ」
今、木戸番に掛け合って、番所送りの段取りをしてもらってるのだという。
「何だか皆起きだしてきちまったが、そう大人数で夜中にうろつくわけにもいかねえ。まあ、左平次さんは内で待っててくんな」
そう言うと、繁蔵は木戸の方に去って行った。
左平次は暗澹たる気持ちに襲われた。
彼には娘が帰らぬのが偶然とは思えなかった。
あの侍は、やはり善からぬ目的をもって町角に身を潜ませていたのだ。
左平次は、あの時直感的に何かを感じていながら、なんら娘を救う行動を起こさなかった自らの不覚を悔いた。
おせんが、あの時あの武士に目を付けらて攫われたのなら、今頃はもう無事ではあるまい。
あの侍にもっと睨みを効かせて追い払うなり、おせんを一旦帰させるなりするべきだった。
左平次は戸も閉めずに框に腰掛け、首を項垂れた。
内に入るとまず木っ端を持って隣の戸を叩く。
隣の夫婦者に火を借りるのだ。
木っ端に火を貰うと手で囲うようにして内に戻り、火皿ばかりの行灯に移す。
面倒なのでかまどに火を入れたりはしない。
夜は冷や飯に湯冷ましの水をかけ、香の物と食べる。
それでも酒があれば充分な食事だった。
左平次はもう十年近くもこういう暮らしをしていた。
今夜は殊に冷え込んだ。
左平次は飯の途中で奥の部屋に掻巻を取りにいった。
せめて湯漬けにすればよかった、と考える。
火鉢に火を入れるとなると、炭代もかかる。費えな季節になったなあ、と溜息がでた。
酒で体が温もってるうちに、と、さっさと床に入る。
隣から楽しげな話し声が聞こえる。今日はよく眠れそうだ、と思った。
風呂に入らず、着替えもせずに、ただ、こればっかりは抜けぬ癖で、枕元に脇差を横たえた。
左平次は、先刻の不審な人影のことなどすっかり忘れて眠りに落ちた。
日本橋の裏店、砥師の左平次は、元は武士との噂もある無口な五十がらみの男。
仕事柄荒れた手先からか、その狷介な人柄からか、ついた渾名が「ささくれ左平次」。
尤もこれは表向きで、長屋の連中がそう呼んだのは、酒浸りな左平次の口癖「酒(ささ)くれ、酒くれ」を皮肉ってのことだという。
折からの不況で、江戸の町は不穏な空気に満ちていた。
どの藩も財政が悪化すれば、まず考えるのがリストラ。
以前なら数十日の閉門で済んだような事でも、お役御免、家禄減封、お家取り潰しなどの処分を乱発した。
結果江戸には食い扶持を求める浪人が溢れ、喧嘩辻斬りの刃傷沙汰が横行した。
武士ばかりではない、ここ数年は農家の潰れも多く、石川島の人足寄場ももはや一杯だと言う。
不思議なことは、食うに困ったなら食う為だけに罪を犯せばよいのに、男は、特に元藩士旗本の類は、不遇をかこつ身の上になると、辻斬り勾引かしの類の一文にもならぬ犯罪に走った。
左平次はその日、得意先に仕上げた刀を届けた帰り、裏店の木戸をくぐる時、ふと目をやった向こうの四つ辻に、すっと身を隠す人影を見た気がした。
腹の辺りから二本の柄が突き出ていた。武士である。
左平次は、入れ違いに駆け出て行った廻り髪結いおかつの娘、おせんに声をかけた。
「近頃物騒だ、遅くなるんじゃあねえぞ」
日頃口をきかない左平次に声をかけられ驚いたのか、おせんは目をまん丸にしただけで、何も言わずに駆け去って行った。
左平次は、ふん、と鼻を鳴らすと、家に向かった。
第一章 アキラ爆誕!
その日、俺は会社を辞めた。
理由は単純だ。
駅で拾った『パチスロセブン』という雑誌を読んで、スロットというものをやってみたくなったためだ。
友人は止めた。
「じゃあ、今晩でも一緒にパチスロ行こうよ。会社辞めるなんて何馬鹿なこと言ってるんだ」
しかし俺の決意は揺るがなかった。
違うのだ。
会社帰りに軽く小遣いで打つ。安全で常識的な小市民の娯楽。
ちょっとしたストレス解消、度を越さないギャンブル。
それが幻想なのだ。
この先進国日本の、大通りに面して昼日中から大きな看板掲げて営業していれば、間違っても人が破滅するだの殺されるだのするようないかがわしい店ではあり得ないだろうという考え、その考えこそが身を滅ぼすのだ。
金の取り合いをしている以上、そこは紛れも無い鉄火場。
軽い気持ちで足を踏み入れた奴は、身ぐるみ剥がれ餓えた狼どもの餌になるだけなのだ。
俺は狼になりたかった。
ただ肉として狼の餌場に赴く愚かな羊にはなりたくなかった。
では、どうやって狼になるか。
捨てるのだ。安住の地を。貯えを。他の餌場を。
俺はその日からスロッターになった。
ギャンブルで生きる他、道を持たないプロスロッターに。
会社を辞めたその足で駅前のパチスロ屋に入った。
うわっ、うるせー、何この騒音。タバコくせー、喫煙ゾーン無いの?これスロットに潜む魔物に喰い殺される前に肺癌で死ぬって。うわー、悪そうな若造ばっか。なんか睨んでるし。
なんか、考えてたのと違ったので、俺は家に帰った。
チャットの付き合いは所詮仮想世界のもので、実際の処話をしている相手が本人の主張する通りの年齢、体重、容姿…性別だと言う保障は何処にも無い。
…素人が相手の場合は。
しかし、俺は内閣調査室から委託された特殊調査員、いわば情報のプロだ。
当然、チャットをする相手のことも徹底的に調査する。
その女は、ある日俺がいつものように自部屋で哲学的かつ詩的な独り言をしていると、『lレミタソ』と言うハンネで「はじめまして〜」と入ってきた。
俺が「よぅ!ネカマ乙」と挨拶をすると、「lレミタソネカマじゃないもん、ピチピチの17才女子高生だもん」と言ってきた。
勿論俺はそれを鵜呑みにしたわけじゃない。
それ以前に、チャットの相手が17才女子高生だったとしても、何ら特別な感情を抱く訳でもない。
俺は普通に「lレミタソちゃんて、誰似?どこ住み?どこ学?」と、相手に興味のある素振りを一種のサービスとして演じ、彼女も「おじさんがっつき過ぎ、ちょいキモイよ」などとふざけてそれに応じていた。
中々個人情報のヒントを明かさぬ彼女に対し、俺は「あ〜、こういう知的な会話はギャル脳には難解すぎるか。コムスメは本も読んだこと無いんだろう?」などと挑発し相手をムキにさせると言う、高度な会話継続術を使った。
2時間後、彼女が「あ〜、もうどうでもイイわ。自分マジうざい」と捨て台詞を残して落ちたときには、彼女の家の周囲にファミマ一軒とローソンが二軒あること、最寄の駅は地下鉄であること、高校入学時の偏差値が53だったこと等が分かっていた。
その日のうちに、俺はGoogle Mapを駆使して、彼女の住所を十数か所の候補地にまで絞り込んだ。
それから2ヶ月、俺は常にチャットに網を張って彼女を追跡し、時に彼女の友達に近づき、時に知り合いに成りすまし、あらゆる情報を集めた。
世を忍ぶ仮の仕事も辞めてまで俺は調査に没頭し、遂にある日、俺は彼女の正体をつきとめた。
それまでに俺は、女友達との会話から、彼女が実はOLである事と、大まかな会社の所在地はつかんでいた。
その日も、彼女の勤務先があると思しき辺りをぶらぶらしていると、彼女がチャットサイトにログインしているのが見えた。
覗いてみると、最近特に仲のいい女友達に「今日はお昼を公園で食べてマース」と言っている。
俺は周辺の公園を探索した。
二つ目の公園で携帯をいじりながらサンドイッチを食べているOLを発見した。
見る限り、そのOLが携帯に何か打ち込むのと、チャットでlレミタソが発言をするタイミングは一致しているようだった。
突然、一匹のずうずうしい鳩がパンくずを食べようと、いきなり彼女の膝に乗った。
彼女は驚いて声を上げた。
直後、lレミタソがチャットで『びっくりした〜。今いきなりハトに襲われたよwwww』と発言した。
「見つけた」
俺は確信した。
lレミタソ:あのねぇ、なんか、いろいろ説教垂れてくれてるけど、アンタにアタシの何が分かるって言うの?
琉浪暇人:色々分かってるよ。○○出版に勤めてることとか、ローソンの大盛エスカルゴ弁当が好きなこととか。
琉浪暇人:あれ?引いてる?
琉浪暇人:お〜い、落ちた?
lレミタソ:マジ訴えるよ、いい加減にしてよね
lレミタソさんが退出されました。
琉浪暇人:あれ、落ちちゃった。
琉浪暇人:でも、どうせ見てるんでしょ?ログ
琉浪暇人:どんなにウザいのに絡まれても、落ちたら安全、って思ってるんでしょう?
琉浪暇人:しょせん携帯切ったら無関係、だもんねー
琉浪暇人:……
琉浪暇人:そうかな?
琉浪暇人:後ろ、見てごらん
彼女は今もチャットに来ている。
誰も不思議には思わない。
携帯の機種も昔と同じだし、しゃべり方もいつもの彼女だ。
だが、俺だけが知ってることがある。
あの日、手を振った俺の姿を何と見間違えたのか、彼女は取り乱して走り出した。
前も見ずに車道へ。
一瞬、彼女の姿が消えた。
走ってきたトラックに跳ね飛ばされ、糸の切れた人形のように、はるか向こうに投げ出された。
思いをこの世に残した魂は、様々な形で我々の前に現れる。
今夜もlレミタソはチャットルームに現れる。
その真の姿を知るのはただ、封霊探偵という宿業を背負った俺一人なのだ。
どんな犬が一番美味いか、だって?
世間じゃあ、やれ赤犬が美味いだの、チャウチャウが良いだのと言っておるがの。
ワシが人生で一番美味いと思ったのは、韓国でも中国でもない。ここ、日本で喰った雑種の犬じゃったわい。
子供の頃、ワシの家では、ペロという名の雑種の犬を飼っておった。
なつっこい犬での、年中ワシと一緒にいた。まあ、ペットというより兄弟のような関係じゃったわい。
ある日、そのペロを連れて一人で山菜取りに出かけたワシは、山で道に迷うてしまった。
日頃入り慣れた山でなんとも不思議なことじゃが、その日は森の深い方深い方へと迷い込んでしまった。
その夜を森で過ごしたワシ等じゃったが、次の日も、また次の日も捜索は来ず、終いにワシは沢で足を折って歩けなくなってしまった。
それからまた何日か経ち、とにかく空腹だったワシは、ペロに『お腹空いたよ。お腹空いたよ』とうわ言のように話しかけていた。
するとペロが、いきなり自分の後足に噛み付いて、肉を一塊喰いちぎったのじゃ。
ペロは、血まみれ、毛まみれのその塊をワシの前にポトリ、と置いた。
喰え、と言うんじゃ。
喰えんかった。
ワシは、血まみれで震えているペロの体を抱いて、いつまでもいつまでも泣き続けた。
朝になると、ペロは息絶えておった。
で?その後どうなったかじゃと?
ワシは助かったよ、5日後に救助されてな。
その時、ワシのそばには、ペロの毛皮と骨だけが転がっていた。
美味かったんじゃ。
生で、何の味付けも無く、最後には腐りかけておったが、美味かった。
犬種とか、肉質とか、そう言う事じゃないんじゃ。
愛情の絆の味じゃったんじゃ。
ワシはずっと、泣きながら喰っとったよ。
ん?なぜそんな話をするかだって?
そうじゃなあ、ワシは最近、もう一度だけ、あの天にも昇るように美味い肉を味わってみたくなってきたんじゃ。
犬のお前にこんな話をしても、分かるわけもないがなぁ…
自尊心が高いという表現はおかしい。
それに社会への適応性が低い中に入れないってのは、自尊心ではなく、単なるつまらないプライドだ。
堅い堅いって柔らかい方が素敵だと私は思う。以上
何真面目話?
杓子面白賢話以外不要!
赤犬食話等
犬話最高面白話求!
私が「犬」を書いたのは、このところ連続する“拡大自殺”(人生に絶望した人間が、無関係な人々を巻き込んで自殺しようとする行為)に共通する生き方があるのではないかと言う、現在の私の興味からです。
不景気になって、失業者や不安定雇用形態の人が増えると、自尊心が高い割りに社会への適応性が低い人の中には、自分を受け入れない「社会」に対して恨みを抱く者が出てきます。
もちろん、そんな孤立感をバネに専門分野の勉強をしたり、何かの才能を磨いたりして、社交性に代わる武器を手に入れる人も多いのです。
が、絶望の果てに自分を葬った「社会」に対して復讐を果たしてから死のう、と考える者が、たまに、現れます。
で、「社会」の代表者として、それぞれまた別のストーリーを生きてる無関係な「個人」が殺されるのです。
今回の事件は、明確なターゲットがあったと言う点で、拡大自殺と言われるアキバや土浦の事件とは違うように見えます。
しかし、そのターゲットの選定基準が「自分の人生を台無しにした勢力の代表者」であることから、これも一種の拡大自殺と言えるのではないか、と私は考えました。
私は、森山直太郎が言うように、「生きているのが辛いなら、いっそ静かに死ぬがいい」と思う者です(世界を破壊しようと試みるよりは、と言うことですが)。
彼のような、主観的な恨みに満たされた人生に陥らぬようにはどうすべきか、と考えて、「犬」を書きました。
文にも書きましたが、明日は我が身です。
絶望の中で死を選ぶ時には、せめて恨み言の出ぬように、力を出し切って微笑みながら腹を切りたい、と思います。
レスありがとうございます。
分かりにくいと言うことで、要点を詳述します。
彼は自分の覚悟不足な生き方のせいで人生の袋小路に追い詰められた。
追い詰められて、責任を転嫁する相手を探して、34年前の少年の自分を傷つけた厚生労働省というターゲットを見つけた。
少年の頃の心の傷と言うのは、誰しも多かれ少なかれ持っているだろうが、人生に窮した時にそれを掘り起こして利用するようなことになるのは、その時その時に心の中で決着がつくまで足掻かなかったからではないかと、私は考えた。
勝つことが必要なのではない。
邪心無い心なんて必要ない。(というか、何が「邪」かは、それこそ人それぞれなので、ここでは論じない)
「貧すれば鈍す」で、惨めな暮らしの中で自分を律する理性が緩むときに、「僕は本当は出来たはずなんだ。こうなったのは誰かのせいだ」と言う発想に迷い込まないように、様々な困難に対したときに逃げずに立ち向かうことが必要だと言いたいのだ。
それは、何か行動を起こすことに限らない。
何もせずにいて、「僕は何もせずに屈した」と思い知ることも含めてタチムカウなのだ。
例えば、小説の新人賞に応募して、落選すれば自分の力が分かって人生の次のステップに進めるけど、「応募すれば入選するけど、僕は商業的成功が目的じゃないから」なんて言って逃げてると、いつまでも後悔や迷いや恨みから逃れられない。そういうことなのだ。
勝ち負けをはっきり噛み締めて、前を向いた人生を生きよう、と言うことだ。
犬を殺された、遺体を処分された。幼い子供に何処まで抵抗出来るか?
その子の個性による。
何はともあれ勝った負けたで人生が決まってしまうほど人生って奴は、小さいとは思いたくも無い。
ムツゴロウだって、モンテスキューだって、本田宗一郎だって、社会から認められ勲章を授与された人間だって邪心は、何処かにある。
それを人間って奴は、理性でカバー出来るような仕組みになってるわけで、兎に角言ってる意味を分かりやすく書いてくれって事だ。非常に分かり難い。
犬を殺された、あるいは犬の遺体を処分された、ということが彼を著しく傷つけたのではない。
そうであれば、そのときに彼は激しい行動に出ていたであろう。
現在の不遇の中で、彼は人生を省みて、どこで自分の人生が袋小路にはまり込んだのかと考えた。
何が自分の幸せを奪ったのかと考えた。
具体的に彼の行動に結びついているものは、全て見過ごされた。
彼が純粋に犠牲者であるような事、誰か文句無く責めを負うべき対象を、探した。
彼の充実した人生を奪った不条理な暴力を、探した。
見つかったのは、子供の頃失った犬のことだけだった。
彼の人生に対する復讐のテーマは、そこに焦点を結んだ。
「自己責任」という言葉で格差社会を容認した小泉政策も悪いが、ぼんやりしてたら一番キツイ処に追い遣られるというのも世界の真実だ。
人間は努力しているが、怪我をして狩が出来なくなった個体は死ぬのが地球の基本なのだ。
そういう覚悟は持たねばならない。
僕もいずれ路頭に迷い、飢え、病み、死ぬだろう。
誰かが救いの手を伸ばしてくれれば有難いが、それが当然なんじゃない。
「生存権」は先人の命を懸けた闘いを経て僕等の権利とされているが、僕はそれを獲得するために何の犠牲も払ってはいないのだから。
犬を手元に置きたければ闘えばいいのだ。
闘って負けたのは自分が弱いからだ。
一つ一つの勝ち負けをはっきりさせていかないと、自分の今の場所に、納得がいかないだろう?
「C君って、何の感想聞いても『僕はあっちの方がいいと思うな』的な上から論評で、じゃあ自分の好きなモノのことはどう語るのかと思えば、『まあ、ソレもそんなに好きじゃないし』とはぐらかす。何なの?あれは」
「C君か…。
君は、彼が自意識過剰で、何に関しても不用意に好意的に語って『そんなの好きなの?幼稚だなぁ』と誰かに言われるのを警戒して超然とした態度を装っているとでも思っているのだろうが…」
「そんなにややこしくは考えてなかったけど」
「それは、間違いだ!」
「そ、そうなの?」
「そして、京都やら下北沢やらに多そうな『中学までは神童と言われていたけど、高校で自分の才能にうっすらと疑問を感じ、何とか滑り込んだ国立大ではすっかり落ちこぼれたがその現実を認められず、俺は作家(脚本家、漫画家等も有り)志望だから、あえてドロップアウトしたんだ、と周りには吹きつつ何もせずに日々を過ごし、クリエーター全般に対する謂れの無い嫉妬心から何の作品に対してもクズ扱いするようになってしまった人間のクズ』とも違うんだ」
「ああ、そう」
「彼はただ、子供の頃不用意に『岩崎宏美って美人だよね』と言ってクラスでいじめに逢ったことがあったんだ」
「えー、そうなんだー、かわいそうに…でも、岩崎宏美は確かにマズイよね〜」
「マ、マジで?
…とりあえずそれ以来、彼は作家やアーチストを素直に誉めることが出来なくなってしまった、と…」
キャシャーンsinsというアニメが始まった。
キャラデザ・作画監督があの馬越嘉彦ということもあり、切れ味のいい“ミエ”に期待した。
ここで言う“ミエ”ってのは、怒りを湛えた主人公が夕映えを背に逆光でゆらり、と立ち上がるようなシーンのことね。
キャシャーンのような圧倒的な強さが前提のキャラは、そこが売りだから。
何らかの理由で戦うことを封じられた主人公が、不条理に耐えに耐えた末、幾万の軍勢を相手に大虐殺としか言いようのない凄惨な反撃を加える。
暴力が爆発する寸前の、一瞬の静寂。緊張。
で、sinsを見た結果…
舞台は「人間がロボットに支配されて数世紀後の未来」。キャシャーンは過去にブライキング・ボスの刺客としてルナを殺しており、その事が何らかの引き金となり、それ以来世界中のロボットが「滅び」と呼ばれる死病に蝕まれている。全ての記憶を失ったキャシャーンが、自らの犯したルナ殺害の謎と、世界に広まる「滅び」の謎に挑む。
と言った筋立てなのであるが…
元祖キャシャーンに比べると、象徴的、幻想的で捉え所のない話。
殉教者の如き使命感の塊であった元祖の主人公に比べて、今回のキャシャーンは脆く、危い。
ただただ、彼を喰らえば永遠の生命を得られると言う噂を信じて襲い来るロボット達を相手に、不本意且つ不毛な闘いを繰り返しつつ、頼り無げに世界を彷徨う…。
しかし、この暗さは確かにキャシャーンだ。
前作の暗鬱な雰囲気を子供心に刻んだ年代には、確かに響く演出なのだ。
フェイスシールドが音を立てて閉じ、キャシャーンの目が青白く輝くと、激しくも美しい殺戮が始まる。
南斗水鳥拳にも、エアマスターにも影響を与えた華麗な飛翔はそのままに、鋼の機体同士が激突する時の重く硬い響きが鮮烈だ。
勝利の爽快感があるわけではない。暗く重い世界の中で、ただ戦闘シーンが妖しく燦めくのだ。
あなたの身近の三角形のものを持ってきてください。
・小さな三角定規を持ってきたあなた、あなたはまじめな中学生です。勉強がんばりましょう。
・大き目の三角定規を持ってきたあなた。そろそろマンガ家の夢は諦めたら?
・金属製の三角定規を持ってきたあなた。今時手書きで図面引いてるようじゃ、時代に置いてかれますよ?
・木製の大きな三角定規を持ってきたあなた。それ、持って帰ってきちゃ駄目でしょう、職員室に戻してきなさい。
・きつねうどんのアゲを持ってきたあなた。関西人?
・何も見当たらないあなた。…あの三角定規や分度器、いつ捨てちゃったんでしょうねぇ…
今日会社で宇宙旅行について話をしていると、H氏が「真空中に出たら破裂して死んじゃうんでしょう?」と言った。
聞けば、真空は圧力が非常に低いから、釣り上げられた深海魚の目玉や内臓が飛び出るのと同じ理屈で人の体も破裂する、という考えらしい。
真空の恐怖神話は根深い。
日本では昔「真空跳び膝蹴り」等と言う必殺技を持つキックボクサーがいた。
空中での技には『真空』という言葉を冠するのだ。これはどうやら無重力と真空の混同が根底に有ったらしい。
また、真空にはカマイタチ現象といって皮膚や肉を鋭く切り裂く効果があるというのも日本の漫画に根強い俗説で、赤胴鈴の助以来頻繁に使われる。が、明らかな「カマイタチ現象」の被害をニュースで聞いたためしがない。
深海魚の住むような、例えば水深500mの深さなら水圧は51気圧で、水面との気圧差50気圧もあれば内臓もはみ出ようが、地上と真空の差はたかが1気圧である。水母でもない限り破裂などしない。
今時、安物の時計でも10気圧防水を謳ってるものが多いのに、時計も壊れないたった1気圧の差を、なぜそこまで恐れるのか?
誰もが学校で「空気は酸素分子と窒素分子でできていて、その隙間は真空である」と習うのに、なぜ常に身近にあるその真空を、あたかも宇宙空間に特有のものであるかのように考え怯えるのか?
知られていない−いや、知ってる人もいるが余り語られないことなのだが、その『真空の恐怖』伝説は、某大国が宇宙開発競争に於いて他国の進出を遅らせようと広めたデマの一つなのである。
宇宙服も、あそこまで大袈裟な物にする必要は本当はないのである。
その証拠に、燃料の爆発や再突入の失敗での事故は多いが、宇宙で減圧によって飛行士が死んだ事故など一度も起こっていないではないか。
潜水艦の耐えねばならない数十気圧のほうが技術的には遥かに困難な挑戦なのだ。
実際には、酸素マスクさえ付けていれば、宇宙空間はTシャツ1枚で歩き回れる所だという事を、一般の人は知らない、いや、あえて知らぬままに置かれている。
情報操作というのは、恐ろしいものである。
え?
真空での水の沸点は0度、体温30度以上の人間の血は当然沸騰して水蒸気になるから、やはり人体は破裂するって?
あ、そう。
「作者は病気」シリーズに入れたいぐらい、最初からすべてが構想されている。
浦沢直樹さんの絵は、いかにも職人気質に上手くて安定していて、どちらかと言うと苦手だったのだが、この作品ではそのじっくりとした破綻のないスタイルがストーリーとマッチしていて非常に良かった。
一番根本的な疑問、「世界征服と言う幻想と多少のカリスマを持っている人物に牛耳られるほど、世界は狭くないだろう」という点に目をつぶれば、これは完璧な作品だ。
そして、そこはこの作品にとってさして重要な点ではないのだ。
この作品のテーマは、「人は皆、懐かしい思い出として消化され、不確かになる少年時代の上に生きている」ということ、そして「この世界は、子供が大きくなった大人達によって形作られている」ということだ。
作中に描かれる「権力を持ったコドモ」の牛耳る独裁国家は、決して架空のものではない。
日本の近所のあの国をはじめ、世界中にはそんな「トモダチの国」がたくさんある。
では、日本も将来そんな国になってしまう可能性はあるのかと言うと、それはかなり低い。
ケンヂ達がいるからだ。
遠藤賢司だけではない。大槻ケンヂやトモフスキ-や電気グルーヴやホルモンや、多くの声があり、それぞれが理想や絶望を説く。
ヒトラー始め、近代の独裁者はまず民衆の絶対的支持を必要とする。
「否定する声」や「絶望する声」「茶化す声」は、人々を視野狭窄から解放する。
「地獄への道は善意で舗装されている」が、多様性を持った文化は、人を追い込む正義のイデオロギーに負けぬ強靭さを持っている。
この作品において、主人公が独裁者に歌で戦いを挑むのは、不自然な設定ではないのだ。
作者が育った70年代以降の、サブカルチャーの熟成こそが日本の強みであり、財産だと言う、それは深く正しい洞察なのだ。
中学の頃、日本の歌謡曲に比べて英国の歌の歌詞が哲学的で難しい事を友達と話し合い、『英語は日本語より論理的表現に強い言語なのだろう』とか、『個々人が自分の倫理基準を確立するために一所懸命思索する民主主義の根付いた西欧と、長いものには巻かれて表面上皆と同じであれば心安らぐ人達が住む村社会文化の日本との違いだ』とか様々な説を並べていたのだが、そのどれもが間違いであることを今知った。
Mステでびよんせの新曲を聴いたのだ。
あの頃の英国の歌の歌詞が深かったのは、ポリスをはじめニューウェーヴの旗手たちが哲学的、内省的なテーマを好んだからだったのだ。
もちろん、当時もガキの僕らの知らないシーンで、日本にもシリアスな曲はあったのだろう。
びよんせもアメリカなら、TOOLもMATMOSもアメリカなのだ。
ロックは,破壊と解放の音楽なんだけれども,"ロック"自身もジャンルとして固定すると,"ロックじゃなきゃダメ""ロックなら好き"等という,人の想いを縛る枠になる。
"やっぱスラッシュだよね"とか"やっぱポジパンだよね"とか言って,正しく分類できていること=理解していることと勘違いし,既存の文化領域に安住するチキン野郎共の頬っぺたを張りとばして,生の衝撃を与えるためには,奴等の得意技"ジャンル分け"を破らねばならない。
そのために,一部のロッカー達は常に新しい音楽の開拓,既存の音楽の戯画化,破壊に挑む。
マキシマムザ亮君は,極めて意識的にその作業に取り組んでいる。
彼の音楽が,様々なジャンルプロパー達から"偽者"呼ばわりされる程,引用と混合に満ちているのはそのためだ。
彼は,形式化され,無力化されない唯一のものはライブ会場での熱狂である,という地点から出発する。
従って彼の音楽は,歌詞の理解よりもノれること,現場がアガることを第一に作られている。
彼からのメッセージを,CDに聴き入って,静かな心で汲み取ろうとする試みは失敗に終わる。
彼の伝えたいのは,論理でも情感でもない。
聴くうちに躯の内が熱くなる,心がざわつく,無性に叫びだしたくなる,そうした心身の反応こそが,彼の音楽の意図するところなのだ。
そういった性格上,彼の音楽の間口は広く,昨日今日ロックを聴き始めた少年少女も,何も考えずにノれる。
カシコぶりたい自称音楽通は,それをもって"ホルモンはガキの聴く音楽だ"というわけだ。
しかし,刺激的なものを求める人間には,年齢,知的レベル,好きな音楽ジャンルを問わず彼の音楽は伝わる。
言葉には全て寿命があり,刺激的で力に満ちたスローガンも,役目を終えれば,形骸化し,ファッション化する。
マキシマムザ亮君は"言語システムに侵略されざるロック"という,とんでもない理想を目指しているのだ。
ある国の裁判官が、
「お前には今後一週間のうちで、お前が予想しない日に死刑を執行する。
処刑は、その日の朝にお前に知らされる。
ただし、もしも前日中までにお前に死刑執行の日が予測できたなら、死刑を免除する」
と言う判決を下した。
独房に帰って男は考えた。
「今日は日曜だ。来週の日曜までが期限だが、奴らは処刑の日を日曜には設定できない。
何故なら、土曜の朝に処刑の知らせが来なければ、俺には確実に『処刑は明日です』と言えるからだ。
となると、土曜日も処刑の執行日には設定できない。何故なら、日曜日が使用できない以上土曜日が処刑に使える最後の日なので、金曜日に知らせが来なければ俺には確実に『処刑は明日です』と言えるからだ。
同じように、金曜に処刑するというのもマズいのが分かる。日曜も土曜も使えないので、奴らが設定できる最後の日が金曜なのだ。そうすると、俺には木曜の朝にそのことがわかっちまう…」
考え抜いた男は看守を呼びつけて言った。
「お前たちは俺を処刑できない。なんたって、予想されずに処刑できる日など、一週間に一日も無いのだから!」
看守は黙って去っていった。
ある朝、男に処刑が告げられた。
「そんなばかな!今日処刑するなら、俺には予測できるじゃないか!」
「だから、今日の執行はありえない、そう思うんだね?」
「そうだ」
「君は今日処刑が“無い”と思ってたわけだ。ならば問題なく執行させてもらおう」
ある国には、精神に異常をきたしたものには死刑を執行しないものとする、という法律があった。
戦争や疫病が多く死が身近だった頃は問題が無かったが、平和な世の中になると、その国は他人なら殺せても自分の死には耐えられないという国民ばかりになった。
死刑になるほどの罪を犯したものには、必ず弁護士が精神鑑定を求め、死刑にの恐怖に怯える容疑者は、必ず精神のバランスを崩し“異常”という結果を得た。
数え切れない人数を殺した男が言う。
「死刑のプレッシャーで異常行動が出れば、精神鑑定で死刑を免れるんだろう?じゃあ、まず執行されることは無いな」
弁護士が焦って応えた。
「客観的に考えてはダメだ!現に今、君はちっとも狂って無い。このままじゃ本当に死刑だぞ!」
男はそれを聞くと、死の恐怖にすっかり精神を病んだ。
消しゴムをむさぼりながら男が弁護士に聞いた。
「俺は狂っているかな?」
「ああ、今は充分に狂ってる」
「良かった。もう死刑は無いな」
男は口の中の消しゴムをぺっぺっと吐き出した。
「しまった!これじゃあ死刑だ!」
弁護士が頭を抱える。
それを聞いた男は死の恐怖で…
「なんか、CO2を炭酸水にして処理するって、マジでやってみるみたいじゃん」
「ああ、どっかの大学で、炭酸水を地下に押し込めて、鉱物と化学反応させて固定する処理の実験が行われたらしいね」
「やっと時代が俺に追いついてきたということか」
「お前のはそれ、飲むって話だったじゃん」
「あれ?飲むとかゲップとかって、お前が言ったんじゃなかったっけ?」
「………いや、お前が言ってるね」
「ログ読んでくるなよ。
まあ、あれはなんだ、いわば『地球が飲む』という発想も含めての『飲む』だから」
「なんだそれ。
でも、この技術もさあ、実用化されて大量に地殻内にCO2が蓄積されたところで、何かの拍子に高圧のガスと化して、一気に地表に噴出するという、大災害を巻き起こすかもしれないよな」
「いわば『地球のゲップ』、だな」
「ああ」
「愚かな人間の行う神をも恐れぬ所業に対する、大地の怒りのゲップだな」
「ああ」
「一度目は水、二度目は火かと思いきや、神はゲップを以て人類を滅ぼされた!」
「くどいって」
「こんな賢い人はじめてみた!!!」
ミケ子は勢い込んで言った。
「裕太の書いた文章読んで思ったよ。すごい文章力じゃん」
「ミケ子ちゃん、あのね、『書店』っていう所に行ってみてごらん、もっともっと賢い人が書いた上手な文章が、いっぱいあるよ」
「本屋くらいミケ子もよく行くよ!ミケ子読書家なんだから。
そうじゃなくて、そういう真面目な賢いじゃなくて、馬鹿なこと書いてんだけど、カシコイって意味よ!」
「そういう意味でもね、ミケ子ちゃんのあまり行かない海外文学のコーナーとかSFのコーナーとか行くと、イタロ・カルヴィーノとかルーディ・ラッカーとか、飛び切りぶっ飛んでて賢い人がいっぱい居るよ」
「ウザいなぁ、ミケ子が直接アクセスできる身近な範囲で、ってことよ」
「それはミケ子ちゃんの交友関係に偏りがあるだけじゃないかなぁ。僕は今まで身近に僕よりサエてる人を何人も見てきたよ?」
「あのね、社交辞令。
『こんなの初めて』的なことを言うと、言われる方も気分良いし、言う方も初々しい感じで若く見られるし、両方にメリットあるでしょ?
いちいち形容詞やら副詞やらの本来の意味に立ち返って議論ふっかけて来ないでもらえる?頭悪いんじゃないの?」
「…ミケ子ちゃん?」
「ま、誉められてるんだから、殊勝に受け止めて励みにすればいいんじゃないの?」
「……はい。」
もっと書いて。
これだけの文章力にリスペクト
↓過去ネタ比較するとスランプ気味?
でもむちゃくちゃ期待してる!!!こんな賢い人はじめてみた!!!