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我々は今、使える金が無かった為、昼間から友人の家で飲む事にした。最初は良い感じであったが、90年代、そう我々が駆け抜けた青春時代の音楽の話になると状況は一変した。空気の読めない調子乗りの所為で。
髭が愛して止まないブラックミュージック。先日TLCの一人が不慮の事故で亡くなった。髭は深く悲しみ追悼の意を込めて彼女のCDを事故の翌日、つまり先月の26日から自分の車で大音量で流し続けていた。
それを、お前の車わけわからん音楽鳴っててやかましいよなぁー。などと口走るアホウがいたのだ。
久しぶりにブチ切れた髭を観た…。
いーかげんクッパと言う名が飽きてきた。よって我々は新たなチームを結成する事にした。最近の流行を取り入れる為、役にたたん雑学王の髭に助言を得る事にした。何やら有事法政だの何だのと言っていたが、相変わらず髭の思想は右寄りである為に結局、某教育者団体の悪口大会になってしまった。そんなこんなでまだ新チームの名は決まらずである。次はどんな名前になるのであろうか…
急に髭がやってきた。一体いつのまに大阪に戻ってきたのか。学校やめたんかー?と聞くとまだやめてへんーといつも通りの軽い口振りで答えた。相変わらずブスには手厳しかったが。また来週帰ってくるのだろうか。帰ってきて遊びに来るならば今度は電話の一本でもよこせ。
朝っぱらから薬をよこせと怒鳴り込んで来た髭。しかもパブロンやないとアカンと注文をつけてきた。本当に具合が悪いのか とりあえず薬を飲ませるとベッドを勝手に占領して時間を浪費している。お姉ちゃん連中は見舞いに来んのか
と文句を言っている。本当に病人なのか。
家主の前で、いきなり机に登り、エアコンをガタガタやって「ネジだけかい。」と呟き外そうとしないで下さい。エアコンをどうするつもりですかやめて下さい…。お願いです。
あの車のどこをどう観たら間違うのか。アホに違いない…
あの頃、一番金を持っていたのは天然だった。パー券を売り捌いた金とヒモになっていた女からの上納金で、月に今の大卒初任給の半年分は持っていただろう。だが、その半分は髭と怪力に吸収されていた。あの不経済コンビに。何も買物をしないのに、ましてや女に何か買ってやる等と言う事など地球が三角錐になってもありえないのに、なぜあれだけ金が使えるのか。答えは一つ。アホだからだ。金は使う為にあるんやと豪語しあれだけ毎日夜通し遊んでいればそりゃ金も無くなる。時がたち、またあの金銭感覚に戻れば…。
奴らはまともに生活できんな。
前述の語り部。奴ぁ駄目だ。だから大巨人と呼ばれている俺が、真実を語ってやる。俺には何も逸話が無いので残りの奴らを。
まだ天然が水商売の女のヒモだった頃の話。まだ腹黒が詐欺まがいで暴利を貪っていた頃の話。まだヤカラと怪力と天カスの生傷が絶えなかった頃の話。まだ髭が、俺は違いの分かる高校生と言い張り何かにつけて人を蹴り飛ばしていた頃の話。そんなとんでもなくおもしろかった頃の話。俺があますところなく話をしよう。
早くも伝説の5分ルールが蔓延し始めたリョーゴの指令ははっきり言ってミッションインポッシブルや
誰も遂行できん
だが、だからこそ、オモロイ
見てるぶんにはな…。そんな中、何と今日、無事遂行できた奴がいた
そんなアホな
それもそのハズ。リョーゴの指令では無かった。だが…。“5分であの口うるさい女を黙らしてこい”と言う一歩間違えれば逮捕されかねないこの指令
ケイスケという男の指令だった
だが、たしかに黙りはしたが、泣きだして非常にうるさかった。いきなりコワモテのシラン男にシバくぞと言われたら泣くだろう。
5分ルール復活髭の一声によりここに復活した。決して真似をしないように
今の御時世なら間違いなく大問題だろう。学校あたりでやらない事をお薦めする。
内容は、昔に書いたように、5分以内に命令を遂行しなければ、周りから肉体的苦痛を味合わされるわけだ。
“5分であの木を抜け。“5分であの池の水を干上がらせろ”などなど、過去にも無理難題を髭から突き付けられ涙した奴が多数いた。そんな今回の犠牲者、城田という男。つきつけられた5分ルールは…“5分でこの新聞の一面の文字数を数えろ”であった。結果は無論…。ご愁傷様である。
奴とは、髭と怪力の共通の友人で、アニマル浜口と言うアダ名を持つ、国家権力に星の数程、拘束された事のある危険極まり無い男の事である。あまりモテるタイプの男では無く、無茶をする奴なので俺は苦手だ。
この男、バレンタインになると他の奴が貰ってきたチョコを破壊してくる習性がある。女と密会などしようものなら、まとめて吹っ飛ばしてしまうような男だ。俺のようなモテる男からするとヒガミの固まりなのだが危険すぎるから文句も言えない。そいつが今、俺の後輩を襲撃しているらしい。俺も気をつけて残りの女に会いに行かなければならない。
チョコの季節がやってきた。髭と怪力は本気で甘い物が嫌いであるからチョコを貰っても喜びはしない。が、まぁそこそこの数のチョコは貰ってくる。無論、俺が貰う数がナンバーワンである。チョコの数はモテる度数を計る為には中々便利なのだが、髭、怪力は受け取らない事が多々あるので、これで賭けが出来ないのが非常に残念だ。俺などすでに30個も収集したと言うのに。その気になれば、髭も怪力も俺には及ばないにしても二桁は貰えるハズ。全く訳がわからない。貰ってやれよ。何かデキるかもしれへんのに。
そうこうしてると奴を忘れていた。
髭がやってきて、そしてグランツーリスモをやり始めた。奴のペンズオイルは速い。速すぎる。悲しくなるくらい走り込み涙が出るくらい綿密にセッティングをした甲斐がありあのクラスでは無敵だ。GT-ONEにすら太刀打ちできるのはもはや病気だろう。そんな奴は最近はリプレイの美しさを追求する。今日も美しいリプレイが出来たから見ろと言われたが、こないだのとの違いが解らない。髭は一人で、ええなぁ、えぇなぁ。と言っている。ここまでくるともはや病気だ。たまには違う車で走れやー。
髭がいきなりやってきた。軽く酔ってやがる。全く迷惑甚だしい。くるや否や、テレビをつけ、愛ちゃ〜んと叫んでいる。おそらく九州でも腹黒がこれと全く同じ光景を繰り広げている事だろう。
いましがた滑った日本の何やらみゆきとか言うのと里谷たえとか言うのには全く興味を示さない。とりあえず、上村がかわいいのは分かったから落ち着け。髭。お前の愛ちゃんだと言うのも分かったからとりあえず落ち着け。こないだは東レパンパシフィックでクルニコワ見て騒いだばっかりやんけあぁもう。相変わらずかわいかったら何でもありやな…
我々は書くスペースを間違ったようだ。だが気にしてはいない。我々には何の損も無い。むしろ得があったぐらいだ。どうやらこの書く所では、髭はそにっくと言う偽名を使っているという事実が判明した。昔からセガが好きな男であったから分からないでも無い。書く所間違ったのは許してもらおう。髭。
いや…、そにっく
他の奴らが一様に首をかしげた。俺には何故やつらが不信がっているのか分からなかった。そしてちょっとかして見ろと、俺の原付を吹かす。するとヤカラが焼き付いとるぞ。と言う。何が?さっぱり分からなかった。が、どうやら俺の原付はオーバーワークがたたって走行不能になったらしい。ナンバープレートを手慣れた手つきで外し、原付は放置する事になった。しょうがないので俺は大巨人のケツに乗り帰った。こうしてほんの数日で俺の原付ライフはしばらくおあずけとなった。あいつらがあんなに飛ばさなければ俺の原付は壊れずにすんだに違いない…。
俺が原付の免許を取った時の事だった。大巨人が原付を売ってくれた。これで行動範囲が広がるそう思っていたら髭が、じゃあ免許も取りよった事やし琵琶湖までツーリング。と言ってきた。俺も売ってもらったTZRで爆走しようと思った。だが…俺のは改造してあると言っても遊び程度。髭のアプリリアは載せ変えてあるのか400CCに余裕で付いていく。が、俺は撒かれないように必死だ。フルスロットルでついていく事三時間…。ようやく琵琶湖についた。湖畔で軽くビールをかっくらい単車のエンジンをかけようとした。すると
俺はめちゃくちゃ嬉しかった。学校ではいまいちな奴らばかりだった。自分の進路にしか興味の無い奴らばかり、他の高校生も同じだと思ってた。しかも、俺をツレって言ってくれた。パシリかそんな物だと思われてると思ってた自分が恥ずかしかった。…その後、髭が見事仇を取ってくれた。そしてこの時、同い年ながらもこいつらみたいになりたい。こいつらとずっとツルんでいたい。そう思うようになった。
…今は時々、ついていけない事が多々ある…。…今思えばあの時こいつらに憧れを抱かなければ、平和に時を過ごせたかも知れない。
何とか難波にはついたものの、あと少しと言う所でやつらに捕まった。無論ボコボコにやられた。血が止まってから集合場所に向かった。遅刻確定だったからもう待ってないと思っていたが、奴らは待っててくれた。そして俺の顔を見るなり血相をかえて、どないしてんと問いただしてきた。馬鹿にされると思い事情を説明したくは無かったが説明させられた。すると俺は馬鹿にされると思っていたのに、怪力と髭が鬼の形相になり、今からシバきに行くぞと俺をひっぱっていく。俺は拒んだのだが髭が、ツレがシバかれとんのに黙ってられるか。と叫んだ。その時…
何とも奇抜な出会いをした我々だが、無論最初の出会いから打ち解けるまではかなりの時間を要した。相変わらず退屈な学校の帰りの事だった。煙草を吸いながら偉そうに歩く高校生がいた。あれから喧嘩に滅法自信が無くなった為、無視して歩いていたが、目付きが悪かったのかからまれてしまった。ツクヅクついていない。その日は何とか逃げ切ったのだがそれからしばらく俺はこいつらに追い掛け回される事になる。そうして逃亡の日々のある時、髭から難波集合とポケベルで呼び出された。行きたいのだがあいつらがウロウロしている。何とか行こうとしたが…
俺をシバいた奴らが三人組に因縁を付け始めた。が、三人組は大爆笑のままだった。怒りが頂点に達したのだろう。二人組が三人組におそいかかった。がヤカラが笑いながら二人とも吹っ飛ばしてしまった。俺はただ唖然としていた。三人組は俺を見ながらまだ笑っている。すると髭が止血は酒やろーと見ず知らずの俺にビールを飲ませてきた。俺はとりあえず飲んだ。すると、うわ、こいつ飲みよったぁと笑いだす三人。おもろいから連れてこーや。と三人だけで話をまとめ俺の意見など聞かずヤカラの家に拉致られた。そうして俺はとんでも無いのと出会った。
その男はいきなり煙草を吸い出した。何や?こいつは?俺は組手を取りに行った。次の瞬間、煙草が飛んできた。俺は焦って態勢を屈めた。そこに奴の膝蹴りが俺を捕らえた。学校でしてきた喧嘩は喧嘩では無かった。奴らが弱すぎた。それを認識した。たった一撃で俺はどうする事もできなかった。だが俺は必死でしがみついていた。だがそいつは攻撃を緩めなかった。どうしようも無かった時、奴らが現われた。髭とヤカラと怪力の三人組だった。無論まだ俺は奴らを知らない。みるからに酔っ払いの三人組は俺たちを見ながら大爆笑していた。そして…
奴らに出会い何事も無く過ぎ去る日々は無かった。俺は俗に言う進学校と言う高校にいっていた。だがそこには俺が思い描いた高校生活は無かった。みんな大学の事しか頭に無い連中だった。異端児だった俺はその日も学校が終わりあてもなく難波をブラブラしていた。その頃の俺はフラストレーションの固まりでしかなかった。そんなとき道端である二人とモメた。一人でかかってこいとタンカを切る俺。二人組はジャンケンをしている。勝った方がニヤッと笑ってこっちにくる。俺より背も低いし線も細い。何より俺は柔道有段者であった。だが…
たまには昔話を。さっき天然と髭と喋っていたら何だか色々思い出した。まだ髭が髭を生やしていなくて金髪の短髪だった頃の話。まだ怪力の頭が染めすぎて何色か分からなかった頃の話。まだ大巨人がテーピングでグリップをつけた鉄パイプ振り回しながらバンディットに乗っていた頃の話。まだ腹黒がバイクをパクッては部品を売り捌いていた頃の話。まだ天然が女を騙しては金を巻き上げていた頃の話。まだヤカラが修学旅行学生をシバいていた頃の話。まだ天カスがバタフライナイフをちらつかせていた頃の話。…そんな頃の思い出話。俺が語ってやろう。
けいすけと言う名の髭の友人。奴ぁクッパやないが、これがなかなかとんでもなくアナーキーな男だったおかげで昨日の松たか子はなかなか盛り上がった
髭とけいすけ。これは要チェックだ
二人の昨日の語録をソフトなものだけ紹介しよう
“女が何か喋ろうとしたら…『喋んな。おもんないから』
『女のくせに化粧も出来んのか』
『世界で一番クソビッチマジでくっさいオメコ〜
』
『あれやろ、自分、犬とかとヤッてんねやろ』
『ミスウンコビッチに選ばれた事あるやろ』
これ以上は激しすぎて言えんみんなに聞かせたかった
今回は髭の大嫌いな松たか子タイプの女をブッキングしてみたこれはいいぞぅ
松たか子にそっくりだぁ
これはマシンガン悪口炸裂やー
間違いない
えぇで
えぇでぇ
今回は人間不信ぐらいになってもらおう
任せたよぅ
あー腹黒がおったら喜びよんのになー
残念やー
そして泣いている女を適当にあしらったら次は男の番だ。この遊びはかなり浸透してきているから男はあまり動じない。次は俺の番かぁと言うような顔をして順番を待っている。だから最近は女がどれだけブサイクかと言う事を男を交えて話す事にしている。その他にも色々あるのだが。
つまりそういう遊びをしようという事だ。無論なんの迷いも無く賛成だ。これでしばらく暇はしないだろう。早速適当に女をみつくろってK太と付き合わせようそうしよう
今日は髭が遊びにやってきた。何故か機嫌が悪い。お前は生理中の売女か。そんなときおもむろに髭が「おい、最近つまらんからK太あたりに女でも作らすか。」と言ってきた。…なんだ。髭ってば良いヤツじゃん。恋のキューピットになるなんて等と関東弁で考えてしまった読者諸君。甘い、甘いよ
それはそれは恐ろしい事なのだ。まず彼女が出来たらみんなが見にやってくる。すると超がつくぐらいの美女でなければまず間違いなく泣くまで文句を言われる。大抵の女はここで泣く。まぁ女は泣けば良いと思っている下等生物なのでこの時点で用無しだ。…続く
何とか僅差で髭が優勝した。おめでとう。さぁいつ焼肉を喰いに行くのだ。撃墜王と言うタイトルは逃したようだがまぁ良いではないか。しかしこの不毛なガンダムバトルもそこらへんのゲームオタク並にやってんな。でもやってる最中の一触即発の会話がたまらんおもろいからこれからも続けろよー
ただいま死闘が繰り広げられている。優勝したヤツの食いたい物を食わさなければいけない。無論ギャラリーの我々も連れていってもらえる。総額7、8万を五人で割勘する。残りの二人を今から決めるのだが…。TEAM クッパからは三人参戦したが残っているのは髭のみだ。なんとかして髭に勝ってもらわなければならない。しかしこいつらたかがガンダムのゲームでここまで熱くなれるとは。大金のせいもあるだろうが。どんな卑怯な手を使っても髭を勝たせる。その為に残りの二人を蹴っ飛ばしてみよう。そうしよう。