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俺が家出してから
何年経ったろう…?
連絡手段をお互い消去させ今の今まで音信不通。
蘭…
俺、君が居なくても
生きていけてる。
でもそれって、なんか
俺じゃない。
て…
こぅらあぁぁあ!
生きてんなら返事しるぉおぉお!俺達の愛はテレパシー交信すら容易いっ、だろっ?
お?ちょ、受信。何だ?
邪 魔 す ん な
て、コラなんだとー!
ああ…そうか、そうだ。
俺らにあきらめる事は
何一つ無いっっ!!
俺達は好きな事をして、
二人で居る時はその時を存分に楽しむ、そうだった。
ああ…蘭っ
君はやっぱり…最高だっ!
君は焦らず亜熱帯。
そうさそうだ赤道小町っ!
ロミオとジュリエットは
それはそれは深く愛し合う
けどすれ違いも度を超して
馬鹿死にするの。
なのにジュリエットは
どうしたってロミオに反応してしまうのよ。
『あなたに出会う前の私は、私ではなかった。』
例え馬鹿死にしても
あなたにだけ、
馬鹿げた夢を見出すの。
そんな訳で私の奇行の理由
ご理解頂けたかしら?
(笑)
あー、プリンが食べたいなー
嗚呼っ!蘭…
君はなんてミステリアスでなんて愛らしいんだっ…!
そんな君と話をするだけで心筋梗塞並の胸の高鳴りと息苦しさを覚え、
時に涙し、時に笑い
時に過呼吸、時に貧血。
(+鼻血と半勃)
どこか自己完結する君の世界へ不躾ながらも僕は足を踏み入れ続けたい。
夢見がちに君と過ごす時間が永遠に続くなら、
世界へテポドンさせていいとさえ…(妄想範囲内で)
おかしいかい?
それ程狂おしい程に君を想う僕は、君からするとちゃんちゃらおかしくてヘソで茶を沸かしてしまうかい?
いや、
僕はおかしいのだろう。
嘲笑も存分に受けよう。
君と出会ってからの僕ときたら心はかき乱され、馬鹿になるわ、我儘になるわで疲れた挙げ句、
理想先行の一人よがりで、蓋を開ければ、恋にすらならない。
でも、それがいいんだ。
て言うか?君がいるなら、恋などいらん。
そう…愛とは信じ合えるかどうかだ。
だけど、思った。
きっとふいに
息切れしたんだ。
想うことに疲れた。
そう、それはたった一つの
もともとは小さな出来事がきっかけで崩れかけ…
冷蔵庫にあったジュリーマダムの焼きプリンを食べたのは、俺だけど。
だからって…、
俺がお取り寄せした浜松のとら焼きを勝手に完食することないじゃないか…っ!
ら…っ、
蘭のばかあぁぁああっ!
僕はこの家の子じゃないんだあぁぁ!!(フェイドアウト)
最後に、ごめんなさいって言えたから良し(笑)
着信が残っていたのは
気付いていたんだ。
只、ちょっとした事柄が発生した為、落ち着いてから連絡しようと思った。
何から話そうかな…
そうだな、まず俺は10年ぶりに土いぢりをした。
ペットのチェルシー(金魚)が他界して、墓を作ろうとしたのが理由で…
俺はチェルシーが愛しくて仕方なかった。
覚えてるか?屋台の金魚で一匹だけ何処か高飛車だったあいつ…
長生きしたんだよ。
だから、ありがちな墓にしたくなくて、例えるなら秘密の花園をイメージしたバラ園並の園芸力を発揮させ
まさに生前のチェルシーの赤を基調とした、
それはすばらしい庭に改造してやったんだ。
したらその庭に感動したらしい事を訴える外国人が塀先で「オ〜¢#∞♂@⊥⇒☆」とか何とか言うんだ。
とりあえず、庭に入れてやってさ…でもってかたや俺は理解してもいないのに
「おーいえすいえっさー」とか調子づいてたんだけど。
でさディズニーディズニーってしきりに言うんだよ。
庭に感動したらしい見知らぬ外国人が自分ん家の庭先でディズニーって激しいボディランゲージを交え、連呼する様を想像してみろよ…?
ありえなくね?
もー、おかしくてさーっ!
…や…あの…
…ごめんなさい…電話掛け直さなかったのは、
ただ爆睡していただけです。
ごめんっ!ごめん、な?
怒んなよっ♪
そんなひょんな出逢いをきっかけに僕らは付き合い始めた。
目と目が合う、見つめられて恋が始まりまた恋が始まる。
特に言葉をかわさなくとも、顔を見ているだけで二人は飽きない。
そんなある日、
僕らは高原に向かった。
青い空!白い雲!
小高い丘のある
壮大な緑地!
今なら羊でも見つけて
「ペーターァァ!」
と叫びヨーデルだって歌える勢いだ。
さんざん騒いだ後、僕らは適当な樹の根元で休憩を取る。
そこで蘭は素早くお手製弁当を差し出すんだ…
俺は舞い上がりながら胸をはずませ弁当の蓋を開ける……
…なっ、これはっ…どう世辞を言っても食い物じゃない…っ
にこにこ見つめて来る蘭の期待を背負った俺は、死ぬ気で覚悟を決め…決め…
気付いたら弁当を持っていた筈の左手が逆さを向き、
空になった弁当箱を地面に投げ付けていた。
片しとけー
なんて激しいアピールなのッ!
でもねウッキョン、いくらの親父は混乱してラビリンスし過ぎダ・ゾ☆
(右京の鼻の頭に人さし指でチョーン)
こ、この大群が
目玉の親父なら、
鬼太郎は毎日、朝風呂好きな目玉の親父達を茶碗風呂に入れるだけで何時間かかるんだ?
そして、軽々しくも
「父さん」等と呼びかけると、目玉の親父達は一斉に返事をするだろう…
それが「なんだ、鬼太郎?」だったり「今、手が離せないっちゃ〜」だったり、もしくは無視を決め込む親父もいるやもせん。
そしてそしてそんな毎日を送っていた鬼太郎は、目玉の親父達の扱いに困り、
ストレスで髪が抜け始めるんだ。
それは何を意味するか?
戦いで目潰し的役割である髪の毛針が
「ああ!此処で抜いてしまうとあそこに地肌が…」
と余計な心配をするせいでうかつに使えなくなってしまうのだ…
そしてそしてそして、そうなると、げんきんなネコ娘には「ハゲな鬼太郎なんて嫌〜い」等と言われ、
もう、評価はねずみ男以下である。
そう、全ての根源はいくらが目玉の親父になったが為に…。
そ、そんな、
そんなのって…っ!
おおお俺は、いくらが目玉親父だなんて絶対に認めないぞ!!
絶対にだああ!!!
うわああぁあぁあ!!
いくらの親父の馬鹿野郎ー
いくらって、目玉の親父みたいじゃな〜い?