ふぅーー、今日も一日がんばろうっと自分に気合いを入れて玄関をあける。
少し肌寒くなる10月1日。
駅までは、歩いてちょこっと。・・・・・・毎日同じ道、同じ時間歩いてるのだ。あきもせず。笑
上京して7年目になる。職は、三回かわったけど住んでるとこは、変わってないので7年間この道をあるいているんだ。ある意味すごい小学校かよった道より何回も通ってるんだ。笑　小学校のときは、友達が迎えにきてくれ
一緒に行ったけど、もういい大人。。。一人とぼとぼ歩く。
駅に着き、いつものホーム。いつもの時間。同じ電車に乗り込む
通勤ラッシュ座れる訳ない。笑
いつもの指定位置まで流れ込み四つめの駅までふんばるのだ。
。。。。。。ブルルルルル。。。。。
っと携帯のバイブ。メールの短めのバイブがとまる。
携帯は、かばんの奥深く。。。ギュウギュウな電車でいそいでみるメールでもないし、どうせ
すずえりかみっさちの今日のお店情報だろう。うん
ガタンガタン。。。。。っといつものカーブ、、、あと一駅で降りるのだ。
雨降りだから、車内は、、湿気充満。でも雨降りは、嫌いじゃないんだけどね。
キーーーーーっとブレーキが早めにかかる。
さて、降りよう。

いつもの様に顔を洗い、とくに代わり映えないメイクをすませ、今日だけ特別というわけでもない服に着替え、テレビの前でﾊﾟﾝとｺｰﾋｰを交互に口にはこび出勤時間まで過ごす。
なんらかわりないいつもの朝。
携帯メールには、ﾊｯﾋﾟｰﾊﾞｰｽﾃﾞｨメールが届いている。今日飲みにいく二人からもかわいらしいメールが。うれしいのか？なんとなく切ないのか？笑でも、メールを入れてくれる友達がいるだけありがたいものだ。笑
頭は、まだ寝呆けているがテレビのニュースを耳にいれボーっとしながら過ごし、ふと考えた・・・去年の誕生日は何をしていたんだろ？こんな感じだったのか？と去年の事を思い出してみる。
あー思い出した（笑。去年は、ちょうど付き合っていた祐司と過ごしていた。
あー、そうだ、祐司とまだ付き合っていたんだと苦笑いしながらコーヒーをｺﾞｸﾘ。
祐司とは、誕生日を一緒に過ごしてから一ヵ月後に別れたのだが、とくに嫌いとか別れてたわけでもない。ただなんとなくで別れたのだ。
なんだろう？何となくで付き合ってなんとなくそばにいてなんとなくで別れた。
その後？・・・そうだ、祐司と別れてから誰とも付き合ってない。笑
いい出会いや飲み会は、いっぱいあったのだが、、、付き合うまでにいたらなかった。
いや。。付き合うって事に飽きていた。一人でいるほうが楽なのだ。うん
と朝からくだらなく自分に言い聞かせる。。と テレビの時刻が出勤時間を告げる。

雨の音で目が覚める。目覚ましがなるまであと10分の余裕がある。
ﾍﾞｯﾄでゴロゴロ。いつもの朝とかわらない。
雨降りなだけと、私が生まれて25年たっただけのこと以外は。
正確にいえば、あと二時間とちょっとで25年なんだけど。。そんな事はどうでもいい。
ただ老けただけ。
私の名前は、春田みこ。みんなから、お決まりの春ちゃんやらみーこと呼ばれてる。
この25年普通に生きてきた（平凡というのか。。笑）。小、中、高、、、普通に普通に卒業して夢とかは、とくにしっかりとあるわけもなく、、、高校を卒業したらただなんとなく、家を出たくて都会に一人暮らしするため就職をして、普通に恋をして、普通に失恋をして 特別にってことは 一切ない。
あ、こないだ宝くじが1万円あたったくらい。笑
毎日、ほーんと普通にすぎていく。
みんなだってこんな生活だろうと思うし、ﾃﾚﾋﾞなんかでやってるお金持ちのお嬢様やなにかすごい能力もある訳でもない、いたって普通な25年生きたｵﾝﾅなのだ。
25歳かぁと思うくらいでうれしくはない。うん
彼氏がいるわけでもないし・・・ただ同僚の武田美里（みさっち）と鈴木江里子（すずえり）が祝ってくれるだけの事。みんなただ、何かと口実をつけ飲みたいだけなのだが。
そんな朝、ようやくﾍﾞｯﾄから起き上がり、仕事の支度をする私なのだった。