わが愛しの回転寿司
1993年10月作品

日本に生まれてよかった。これが、お寿司を今まさに口に運ぼうとしている人々の素直な思いである。わたしはみなさんと同じように、かなりお寿司が好きなのだ。

しかし、お寿司の専門店にはなかなか足が向かないのは、やっぱり値段が高いからだろう。その専門店になかなか行けない人のために(かどうかわからないが)回転寿司屋さんがある。

回転寿司屋さんでは、お寿司がこの不況の中でも景気よく回っていて、人々の食欲はいやおうなしに高められてしまう。このお寿司の専門店についてはわれわれ関係者の中に深くたずさわっているかたがいるので、くわしい話はそのかたにおまかせすることにして、庶民の立場からの回転寿司理論をこれからくりひろげて行こうとかと思う。

わたしは最近、回転寿司を食べることを趣味の一番にあげられるほどひんぱんに食べていて、いつも一緒に行く友人もいる。もう、かれこれ1年近くつづいており、今年に入って少なくとも10万円を醤油につけて口に運んでいる計算になってしまう。

今年に入って、まだ4店ほどしかまわっていないが、そのうちの3店のおはなしをすることにしよう。

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