わが愛しの回転寿司

さっそく席に着き回転寿司屋さんではおなじみのパック緑茶を湯のみに入れ、おもむろにお湯を注いだ。

メニューを見るとまず気になるのが値段である。この寿司屋さんでは120円200円300円という設定で、大トロは300円という低価格に設定されていた。まずわたしは手はじめに回転している白い魚に手をのばした。

わたしは回転寿司はよく食べるが、魚の名前はてんでわからないほうである。この白い魚はじつにおいしいものであった。

しかしこの白い魚はもう回転していないのである。今の白い魚を食べたいのだが、さてどうやって注文をしてみようかと考えた結果、メニューに載ってはいるが、どういうものかわからない魚をかたっぱしから注文することにした。

わたしは最初は貝の仲間かも知れぬと、ナントカ貝を頼んでみた。来た!白い。手が高速で伸びる。

しかし、違うのだ。あの独特の味と、なんとも言えないかたさは、この貝には存在しなかったのだった。

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